まずキンドルから始めよう

電子書籍の端末は、画面が液晶ではなく電子ペ−パ−で作られており、まるで印刷されたかのような画面は読みやすく眼が疲れません。
紙の書籍を読んでいるような感じは、白黒なら電子ペ−パ−となります。その本命は昨年暮れに発売されたアマゾンのキンドルシリ−ズで、白黒で本を読むことに特化するなら「キンドルホワイトペ−パ−」となります。日頃からアマゾンを利用して紙の本を購読していた私がこの電子書籍端末に半年触れてなにを感じたかを書いてみようと思う。電子書籍の最大のメリットといえば、重たい本を持ち歩かなくてもいい、まとめてたくさんの本を持ち歩けることで、そのことは端末に対応する電子書籍ストアをどこを選ぶかになるが、アマゾンの会員なら、これまでのIDとパスワ−ドでそのまま移行でき身構える必要はない。特にキンドルの端末は、専用機の端末からアンドロイド/アップルの端末器まで、場所も選ばず同期して読書出来るのがなんといってもありがたい。
液晶は、その画面から発せられる強い光、特に青い光が眼を疲れさせますが、電子ペ−パ−はそもそも光りません。それが災いして暗闇ではまったく読めないことに対し、キンドルは前から紙を照らすような「フロンライト」が付帯されています。キンドルホワイトペ−パ−は、実測で217gで、一般的なタブレット端末が500gもあることを考えると軽く長時間の読書に疲れない重さになっています。端末から直接ストアに通信できるのですが、個人的には「WIFI」よりドコモの電話3G回線を使うモデルをお勧め致します。しかもその通信料金はアマゾンが負担してくれますので、購入者の購入動機を前向きにしてくれます。アマゾンのキンドル発売前におおあわてで出てきた楽天KOBOとソニ−のReaderの動向を調べた見よう。まず楽天Koboの評判が芳しくないのはハ−ドウエアのせいではなく、アマゾンという黒船におそれふためいた楽天というサ−ビス会社の失敗だ。
詳細を提示しない派手な宣伝で電子書籍初心者をかき集めたのに、初心者に不親切なサ−ビスをスタ−トさせてしまった。コンテンツ数もなかなか出揃わないのを適当に水増ししてごまかすなど日頃敬愛する三木谷社長の仕事としてはいただけない。ソニ−のREADERはキンドルが発売される2ケ月前に出てきたが、その端末ハ−ド機器は、これがソニ−製品と首をかしげるようなお粗末なもので、何期も赤字会社でブライドもなくし、技術レベルも並以下になってしまったようだ。私も昔のソニ−に敬意を表して購入したが、キンドルとの比較でお蔵入りになり使っていない。
同じ6インチの白黒電子ペ−パ−方式で、ソニ−よりも格段に優れているのは凸版印刷系の「Booklive!」で、電子書籍数が業界最大の10万冊近くあり、しかもキンドルと同じくアンドロイドやアップルの端末に提供されているアプリもよく出来ていますので、同期出来ます。
又、昨年の暮れに「リディオ」という端末を出し、中高年層をタ-ゲットにして、使いやすい工夫がなされています。キンドルに比べると夜間でも快適に読めるようなライトがついていないことぐらいで、価格も安く充分に実用に耐えるシステムになっています。
電子ペ−パ−としては、その発売に時間をかけ、端末カバ−迄「ipad」レベルに追いつこうとしたキンドル電子書籍端末の本命として選択さていただいたが、本好きの貴方に対して押さえるべきアドバイスを考えて見ます。1.電子書籍端末として、1個だけ選択するとしたら、又この手のタプレットを初めて触れるなら、キンドルではなく「ipadmini」がベストです。キンドルもブックライブもこのipad上に優れた電子ピュアアプリとしてはいっていますが、それ以外のweb通信、Eメ−ル、ゲ−ム、電話機能及びその他の楽しいソフトが盛りだくさんあり、様々なアクションでエンジヨイすることが出来ます。2.モノクロ本の読書に限れば、電子ペ−パ方式となるが、コミックから写真付き書籍、写真集、雑誌を読みたいなら、やはりカラ−でなければならない。書籍画面のレイアウトでその背景色をいろいろ変えたいのなら液晶のカラ−になります。
つまりこのキンドルホワイトペ−パ−はセカンド的にもつ専用タプライトが本来の役割だ。旅行や出張など外に出かけるなら本好きは1個の端末よりは2〜3台持っていた方が、電池で動くものの弱点をカバ−してくれる。「ipohe」も表示画面」が小さくて、電子書籍端末としてどうだという意見もあるが、キンドルの画面はその画面に最適なレイアウトで、コンパクトな画面で焦点がはっきりして非常にスピ−ドをあげて読むことが出来ます。
キンドルホワイトペ−パ−が出て、確実にアマゾンからの紙の本を買わなくなってしまった。それに引き換え電子端末の方には80アイテムの書籍がはいっていて、いろんな場所で読書している。但しアマゾンのキンドル本は数が少なく、例えば私の好きな宇佐見真理の「髪結い伊三次捕り物余話」は文春文庫であったが、黒木亮などは、今の所6冊しかなく全部読んでしまった。まだ電子化の途上中で、本好きの一作者完読などという芸当はまだ出来ない。