音楽と私のつきあい方

メインのスピ−カはスリウエイ、スリ−スピ−カ−方式の三菱のダイアト−ンで、私が30代の始めに購入したものだ。このスペ−カ−を、今は亡き父からもらったアキュ−ズのアンプで鳴らしていたが、40代後半から自営業に転じてからまったく操作することはなくなった。
70代前後でやっと自分の時間がとれるようになったので、まずそのアンプを更新することにした。
今年に入ってから、パイオニアのUSB−DAC機能を備えた2チャンネルデジタルプリメインアンプを入手すると同時にその入力系もパソコン音楽の取り入れも含めて新しいものを追加させていただいた。iphone時代の音楽を聴くための人並みのステレオ再生システムが整った。早速CDを聞いてみると、それまでと違って透明度の高く、端正なト−ンが基調となり、馬力感のある低音域から輪郭のはっきりした中高音域迄音楽表現が出来る様になった。しかも入力のCDプレ−ヤ−がオンキヨ−に加えネットワ−クオ−ディオプレ−ヤCD−N500(ヤマハ)のCD取り込みが音が違い、楽しいものになった。聞き手のその日の気分で選択するが、新しいヤマハの方がほどよい厚みに引き締まった中音域と伸びやかな高音域を再現している。又ネットワ−ク再生ではハイレゾ音源を意識してレンジが広く、音の純度を損なうことのない正確な温源が再現されておりそれぞれの音源の特性を生かした音を充分に聴くことが出来る。音楽が好きで手持ちレコ−ドも何千枚ももち、FMチュ−ナ−とテ−ププレ−ヤ−の3系統が精一杯の入力系であった父の時代から考えると、音の純度がさらに追求され、豊かな音源がある私の時代まで父に長生きしていただきたかったと思う。
時代はまずパソコンから音楽を聴くというデジタル化が進み、iphoneという優れた情報端末器が生まれてから、豊かな音源環境が押し寄せ、インタネット、無線RUNそしてWI−FIで新しい音源環境の主役が決まった。
パソコンのオ−ディオ化が進んでCDが16ピット/44.1KHZサンプリングなら、ハイレゾ音源は24ピット/88.2KHZサンプリングというCDを超えた低温から高温まで幅広い音域が記録可能になった。
その事はより臨場感と伸びのある音質が確保され、しかもインタネットでハイレゾ音楽がダウンロ−ド販売されると、自由に、違う音源でハ−ドデスクに保存した数千曲の楽曲を一元的に管理することが可能になった。
私の4代目のiphoneは5千曲以上の音楽が取り込まれており、そのジヤンルはまずジャズからクラシック、歌謡曲(演歌)迄幅広く収集しているが、これをD/Cコンパレ−タ内蔵のCDプレ−ヤ−のUSBで接続し、CDプレ−ヤ−内のデジタルアナログコンバ−タ−によりアナログに変換させ、先に示したアンプから良質な音楽を聴いている。勿論昔のレコ−ドプレ−ヤ−も健在で昔懐かしい入力系として使っている。
このプレ−ヤ−は父からもらったものをだましだまし使っているが、いくら当時のヤマハの名機でもオ−バ−ホ−ルが必要となります。
プレ−ヤ−のMCカ−トリッジを交換して駆動させますが、昔のアキュ−ズアンプより格段に優れた音が空間に広がり、やはりアナログの最も人間的な入力ソ−スで、持っているレコ−ドの範囲内で、楽しんでいます。
それからMAC用音楽再生アプリで最も高い人気を獲得してしているアプリといえば「Audivana Plus」で八千円程度の価格でWebから入手出来る。アイチュ−ンズの連動機能やDSDネイテプ再生など非常に優れたソフトで、私もMACAIRからプリメインアンプのUSB端子ヘつないで聴いている。
聞く音としてはCDよりも格段と音域が高い音で、艶があり、余韻がいい。是非MACを持っている人にはお勧めしたい。自分の持っているアイチュ−ンズの音楽財産が別な音源として聴くことが出来ます。
私が父の背中をみて覚えた音楽のつきあいは、今高校生の孫が、時々家にきて、自分のiphoneの音楽をこのステレオ再生で聴き、私に色々と諮問をしています。それは「直系」という言葉が好きだった父へのなによりのプレゼントではないかと思っています。